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2020.07.09

【ヒト聴き惚れ】『All Of Me』

【ヒト聴き惚れとは】:一目惚れのように聴いた瞬間にとても心を揺さぶられたり、印象に残ること。
         また、聴いたときはそう思わなくてもずっと耳に残ってたりすること。
                          そのように自分が感じた曲をご紹介したいと思います。


『All Of Me』

 

金遣いは荒く、女遊びは激しいし、ジコチューで悪趣味。
なんというか人として破綻してるけど、才能はピカイチ

っていうのは、
”伝説の”ミュージシャンのステレオタイプだなぁと思う。

ずっと前に伝説でもなんでもないそんな人に会ったことあるなぁ、と思い出しました。

『ギター弾きの恋』(1999年・アメリカ)

<あらすじ>“世界で2番目”を自称するギタリスト、エメット・レイは、音楽の才能に恵まれながらも派手で自堕落な生活を送っていた。ある日彼は口のきけない純情な女性ハッティと出会い、愛しあうようになる。時にエメットに横暴な態度をとられながらも、献身的に愛を捧げ続けるハッティ。やがてエメットはギタリストとして名声を手に入れるが、気紛れな生活がやめられず、ハッティを捨て上流階級の女性ブランチと衝動的に結婚する。(映画.comよりhttps://eiga.com/movie/1510/
<予告編>https://www.youtube.com/watch?v=mRyWneBDzkI

繰り返すけど、
主人公のギター弾きエメット・レイ(ジャンゴ・ラインハルトは世界で1番、自分は世界で2番目)は、
『金遣いは荒く、女遊びは激しいし、ジコチューで悪趣味。
なんというか人として破綻してるけど、才能はピカイチ』

に加えて、

崇拝するジャンゴが客席にいるという嘘を真に受けてびびってステージに出られなかったり、
気に入った女の子を誘って汽車を見に行ったり、
自分から捨てた女の子の名前を寝言で言ったり、
結婚した妻に浮気されたり、
捨てた女の子のところに戻ってみたら彼女はもう違う人と結婚していたり。

ほんの少し可愛くて、ものすごくバカだなぁ

書きたかったのは主人公のことじゃなくて、

1930年代ジャズ全盛期のアメリカ。
1920-30年代大恐慌の時代、ジャズは小さな編成からビッグバンドへ。踊れるジャズの時代へ。

誰かの家に集まってセッションしてみたり、
音楽があったら踊っちゃうし、飲んじゃうし、口説いちゃうし、
なんだかとても身近な感じがして好きだなぁと思いました

劇中で『All Of Me』を黒人女性歌手が歌ってるんだけど、
すごく歌も存在も親しみやすくて、あぁこの感じって好きだなぁって思いました。
※訳詞はコチラ!

映画だし、実際当時どうなのかはわからないけど、

身近に音楽がある、
身近にダンスがある、
身近にお酒がある、
身近に本とか絵とか詩とかがある、

日々生活で泣き笑い愛し合うなかにそういうのがあるのって素敵だなぁと思うのです。

映画、面白いので観てみてください

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