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2017.01.29
【映画は歌う】『The Sound Of Music(サウンド・オブ・ミュージック)』(1965年アメリカ)
【映画は歌う】『The Sound Of Music(サウンド・オブ・ミュージック)』
(1965年アメリカ)
監督:ロバート・ワイズ
製作:ロバート・ワイズ
原作:ハワード・リンゼイ、ラッセル・クローズ
脚本:アーネスト・レーマン
音楽:リチャード・ロジャース
オスカー・ハマースタイン二世
アーウィン・コスタル
◆ストーリー◆
リチャード・ロジャース作曲&オスカー・ハマースタイン2世作詞によるブロードウェイミュージカルを、「ウエスト・サイド物語」のロバート・ワイズ監督により映画化。
1938年、オーストリア・ザルツブルグ。古風で厳格な教育方針のトラップ家に家庭教師としてやってきた修道女マリアは、子どもたちに音楽や歌うことの素晴らしさを伝えていこうとするが、子どもたちの父親であるトラップ大佐とは事あるごとに衝突してしまう。やがて、自分がトラップ大佐にひかれていることに気付いたマリアだったが、そんな折、トラップ大佐は再婚が決まってしまう。(『映画.com』よりhttp://eiga.com/movie/44737/)
◆キャスト◆
マリア:ジュリー・アンドリュース
トラップ大佐:クリストファー・プラマー
男爵夫人:エリノア・パーカー
マックス:リチャード・ヘイドン
修道院長:ペギー・ウッド
シスター・マルガリータ:アンナ・リー
シスター・ベルテ:ポーティア・ネルソン
リーズル:チャーミアン・カー
ルイーザ:ヘザー・メンジース
フリードリッヒ:ニコラス・ハモンド
クルト:デュエイン・チェイサ
ブリギッタ:アンジェラ・カートライト
マルタ:デビー・ターナー
グレーテル:キム・カラス
ロルフ:ダニエル・トゥルーヒット
◆劇中歌◆
・Prelude / The Sound of Music
・Overture / Preludium
・Morning Hymn / Alleluia
・Maria
・I Have Confidence
・Sixteen Going On Seventeen(もうすぐ17歳)
・My Favorite Things(私のお気に入り)
・Climb Ev'ry Mountain(すべての山に登れ)
・The Lonely Goatherd(ひとりぼっちの羊飼い)
・The Sound of Music(サウンド・オブ・ミュージック)
・Do-Re-Mi(ドレミの歌)
・Something Good
・Edelweiss(エーデルワイス)
・So Long, Farewell
”泣きたいときは楽しいことを考えるの”
”白いドレスに青いサテンの帯の女の子 私の鼻とまつ毛につもる雪 白銀の冬が春に変わるころ
それがわたしのお気に入り”
雷が鳴り響く雨の夜に、雷におびえたトラップ家の子供たちが次々とマリアの部屋に逃げてきます。
そんな子供たちにマリアは『私のお気に入り(My Favorite Things)』を歌います。
この曲はジャズのスタンダードでもおなじみの曲となっています。
この出来事をきっかけに、マリアを歓迎していなかった子供たちは打ち解けていくのでした。
またわたしが好きな漫画『坂道のアポロン』で、主人公が片思いする女の子・りっちゃんがこの映画に憧れて教師を目指したり、『My Favorite Things』などさまざまなスタンダードナンバーが出てきたりします。
◆実話が元に。。。
私が小学生の頃ハウス食品のアニメ番組『世界名作劇場』がTVでやっており、その中に『トラップ一家物語』というものがありました。
原作は、マリア・フォン・トラップが書いた家族の実話『トラップ・ファミリー合唱団物語』。この著書がベストセラーになると、それを元にドイツで映画化。『菩提樹』(『Movie Walker』HPへ)、『続菩提樹』がつくられました。
そして、アメリカでミュージカル化され大ヒットしたのち、『The Sound Of Music(サウンド・オブ・ミュージック)』が映画化されたそう。
しかし、ミュージカルや映画での物語や人物像が、あまりにも事実とかけ離れていることがマリア本人は不満だったようです。
◆名曲の数々
もう劇中歌のラインナップを見れば、有名な曲ばかりですね!
曲名はわからなくても聴いたら「ああ、この曲!」ってなると思います。
『ドレミの歌』は言うまでもないですね。
最近だと、『サウンド・オブ・ミュージック』は本木雅弘さん、北川景子さんが出てるトヨタアルファードのCMで使われています。
『もうすぐ17歳』は昔、飲み物系のCM(←記憶があいまい)で使われていたかと思います。トラップ家の長女・リーズルと、そのボーイフレンド・ロルフが夜の庭で二人で歌う曲です。
面白かったのが、『Climb Ev'ry Mountain(すべての山に登れ)』!
NHKの某ミニアニメで、主人公が望遠鏡ごしに高い山に登っている先生に向かって進路相談をすると、先生がこの曲を歌って回答するのには笑ってしまいました。。。
劇中では、マリアが大佐との恋に悩み修道院に戻ったとき、修道院長が彼女にこの歌を歌って諭すのでした。
◆ブロードウェイの思い出とオーケストラピット
私が数年前、NYへ一人旅をしたときブロードウェイの劇場でミュージカル『WICKED』を観ました。
(あらすじ等は劇団四季のHPにおまかせします!https://www.shiki.jp/applause/wicked/)
幸い、座席は舞台から2、3番目のけっこうイイ席で、舞台と座席の間にはオーケストラ・ピットと呼ばれるオーケストラの席がありました。
上演中は指揮者の指揮棒の頭しか見えませんでしたが、終わってから見に行ってみると、地下に演奏者たちがいて手を振ってくれました。
私はチップ代わりに、コミュニケーション用に持ってきていたぺこちゃんのミルキーを彼らに投げ落としましたw
「Hey!Hey!Get out!!!」と声がしたので振り返ったら劇場の管理の人がさっさと観客を追い出そうとしてきました(!)。
絶対日本じゃありえないよな~と思った次第です。
◆Overtureは劇中歌のメドレー
Overtureとは、序曲、序章などを意味しますが、劇中歌をメドレーで演奏するものを指すそうです。
この映画でもオーストリア・ザルツブルクの美しい景色とともに劇中の曲が流れ、目と心がなごみました。
Overtureはメドレー。。。でふと、過去に観たTVでブロードウェイのオーケストラ・ピットで活躍する日本人がピックアップされていたのを思い出しました。
。。。ネットで調べたらありました!
『笑ってコラえて』の「地味な人のすごいところ」というコーナー。伊熊啓輔さんという方でした。
(番組内容はコチラ『ながらtv.com』http://xn--tv-273a1esg.com/2016/03/warakora-watanabe-ken.html)
オーケストラの人たちの演奏時間は、劇中の約半分くらい。残りの半分は自分たちで思い思いの時間を過ごしている!というのが印象的でした。
。。。話がだいぶ横道にそれてしまいましたが。。。
ブロードウェイミュージカルが元になっているこの映画。
そんな雑学もちょっと片隅にあったらまた違った楽しみ方ができるかもしれませんね♪