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2016.09.26

【映画は歌う】『ミッドナイト・イン・パリ』(2011年アメリカ)

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011年アメリカ)
監督:ウディ・アレン
脚本:ウディ・アレン
製作:レッティ・アロンソン
スティーヴン・テネンバウム
       ジャウメ・ローレ
製作総指揮:ハビエル・メンデス

◆ストーリー◆
主人公・ギルは、婚約者イネズの父親の出張旅行に便乗し、心から愛してやまないパリにやってきた。ハリウッドの売れっ子脚本家のギルは、作家への転身を夢見ている。いつかパリに移住したいと願っているが、お嬢様育ちでとことん現実主義者のイネズは、安定したリッチな生活を主張して譲らない。 ある夜、ワインの試飲会に参加した後、ギルはイネズと別れ、ホテルへ向かう途中に道に迷ってしまう。時計台が0時の鐘を鳴らすころ、今どき街なかでは見かけない旧式の黄色いプジョーが走ってきた。プジョーに乗り込んだギルは、古めかしい社交クラブでのパーティに参加することに。 そこでギルが出くわしたアメリカ人の男女は、スコット&ゼルダ・フィッツジェラルドと名乗ったのだった。<公式サイトはコチラ!

◆キャスト◆
ギル・ペンダー:オーウェン・ウィルソン
イネス:レイチェル・マクアダムス
ガブリエル:レア・セドゥ
アドリアナ:
マリオン・コティヤール
 
~過去の芸術家たち~
コール・ポーター:イヴ・エック

ゼルダ・フィッツジェラルド:アリソン・ピル
F・スコット・フィッツジェラルド:トム・ヒドルストン
アーネスト・ヘミングウェイ:コリー・ストール
ガートルード・スタイン:キャシー・ベイツ
パブロ・ピカソ:マルシャル・ディ・フォンソ・ボー
サルバドール・ダリ:エイドリアン・ブロディ
マン・レイ:トム・コルディエ
ルイス・ブニュエル:アドリアン・ドゥ・ヴァン
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック:ヴァンサン・マンジュ・コルテス
ポール・ゴーギャン:オリヴィエ・ラブルダン
エドガー・ドガ:フランソワ・ロスタン


 "もしこの時代に残っても
いずれまた別の時代に憧れるようになる
その時代こそ黄金時代と

「現在」って不満なものなんだ
それが人生だから”

日本で言うなら、明治・大正・昭和とかに憧れる感じかな?と。
きな臭い世の中ではあったかもしれないけど、文化的に花開いていた時代のように感じます。
同じ花の開き方でも、
江戸時代とかの雰囲気って、個人的にいまいちピンとこないんですよね。。。

その点近代って和洋がうまい具合に混ざってる感じがして。
でも、実際その時代に生きられるとしたら、
。。。う~ん、生きたくないというか生きられないかもしれないw

この映画もタイムスリップ物ですね。
主人公も1920年代のパリを黄金時代と感じていて、
実際タイムスリップして各界の芸術家たちと交流してとても刺激を受けます。
と同時にベル・エポック(フランス語:「良き時代」19世紀末~1914年まで)の時代に憧れ、
1920年代の”現代”を生きる美しい女性・アドリアナと恋に落ちます。
二人はベル・エポックの時代にタイムスリップして、
彼女はその時代で生きることを決め、主人公は自分の時代で生きることを決めます。
別れ際に、主人公が彼女に行ったセリフが上記です。

どの時代に生きても、
その時代の辛さ、華々しさがあり、
でもって自分自身の人生を生きることは変わらないんじゃないかな~と思います。

ちなみに、1920年代のアメリカは”ジャズ・エイジ”と呼ばれ、
”狂騒の20年代”の文化・世相を表しています。
ジャズが流行歌であり、享楽的な都市文化が発達した時代で、大量消費時代・マスメディアの時代の幕開けだったそうです。
”ジャズ・エイジ”の由来はスコット・フィッツジェラルドの著書から。
また、映画の中でジャズスダンダードナンバーを多く残したコール・ポーターも出ています。

ちなみに、上の写真は映画の中のヘミング・ウェイ。
なかなかイイ男でした

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